一瞬の輝きに...
マジックアワー

◆『ジョニーデップと
      ユージン・スミス』
78年前、サイパン、硫黄島そして
沖縄激戦の地。砲弾炸裂!その中に従軍記者のユージンスミスがカメラのシャッターを切っていた・・アメリカに帰ったスミス
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●森の中、幼い子供が手を繋いで歩いている。 その後ろでカメラを構えるスミス、撮った写真のタイトルは「楽園のあゆみ」彼の代表作の一枚である。そして、
●彼はNYへと移り住み、スタジオを構える。友人のJazzManたちにカメラを向けシャッターを切る。 そこにはセロニアス・モンクが写っている。気配を消してスタジオの窓からNYの街路の人たちを撮影する・・
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●時代は今の日本Tokyo・アパートの一室(夜)
二人の男が酒を呑んでいる。男A「似てたよな、ジョニーデップ、スミスに」男B「あー、写真は記録と記憶はぶつかるね・・」 男A「高度成長期、今がある」と一口呑む。男B「怒りはそう簡単に消えない」二人は酒をちびりちびりと呑んでいると どこからかJazzピアノが聞こえてくる。
t 男A「うん?上?」と天井を見る。男B「あー上の住人Jazz好きでさ、今日は
セシル・テーラーだね」その音に被せるような声、詠うような声がする。
「栄枯盛衰一場夢、相思讐悉塵煙・・」二人の男、顔を見合わせ天井を見上げる。
「・・星移物換利那事・・」と聞こえてくる。
c ●二階の部屋、男が独り畳に座り一升瓶を脇に置き、コップ酒を呑んでいる。
セシルテーラーの激しいピアノの旋律、その音に合わせて一節唸っている。
●一階の部屋、酒を呑んでいた男Bが立ちあがり窓を開ける。
夜空に月・・街の帳に陰が差してくる。

◆『オーヘブンオージーザス』
●東京都心(夕暮れ)ビルの谷間から異様な音がする。
「ギグガガーググッツー」その音に
恐怖に歪んだ男の顔。
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●人の足元、滑っとスルスル伸びるモノ
●慌てる男二人、男B「何だ何だ」それは男の足に絡みついてくる。男B「ヤバい、だめだおい早く逃げよう」
男A「どこへ、どこへ行けばいいだよ」男B「上だ、上だよ急げ」二人走る走る。
●ビル・地上から230m、男A「ここは?」男B「発着地点さ」男A「・・?それは来るのか?飛んでくるのか?」
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男B「・・呼ぶ方法は」男A「えー、分からないのか?」すると聞こえてくる、歌声が
「オーヘブンオージーザス」二人はその歌声にポカンと口を開け、フラフラと歌声の方へ歩み寄る。
男A「・・ここは天国?」男B「・・いやここは地上から230m」すると歌声に交じって下から異様なあの音が迫ってくる。
t 画面の中に「オージーザス」と歌う歌姫はアレサ・フランクリン、その澄んだ瞳に涙が光る。
二人の男、泣いている。男A(泣きながら)「もういい、俺は俺は」と咽び泣く。
男B(涙を流しながら叫ぶ)「何言ってんだ!まだいける、生きるんだよ」
c ●二人の頭上に現れる光る物体。
男ABが両手を上げて叫ぶ「来たぞ、来た来た」男B「早く乗り込め!急げ}
●光の中、何もない。二人の前にスクリーが現れる。スクリーンのタッチパネルのスイッチを押して行く、
焦っている二人、声を上げ「オージーザス!」 ●光は一瞬にして夜空に消えていく・・

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◆『消えた特務捜査官』
●町中の公園。刑事2人が現場検証をしている。そこへ小さな男の子が近づく。
男の子「おじさん刑事さん?あのねジャングルジムで遊びたいの、早く犯人つかまえてよ」と今にも泣き出しそう。
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刑事A(子どもに)「あのね、ここは今は入っちゃだめだからね」と困った顔。
刑事B、Aに「ホシは1人じゃないな、全て犯行が同時刻に行われている・・」
●覆面パトカーが走っている(夜)。―街から街へ―街に人影はない。刑事2人はある街の路地へ入って行く。
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●繁華街ビルの路地裏、刑事2人が歩いている。
刑事A「先輩!上、あれ」と叫びながらビルを見上げる。刑事B「うん?あーあれゴジラだ」刑事A「あーゴジえっ?動いてる」
刑事B「あれは宣伝の?えー馬鹿な、あっ消えた!」刑事A「あああー消えた」
t 刑事2人逃げるようにその場から走り去る。
●繁華街の路地、2人の刑事走って来る。刑事B(走りながら)「何かこれは組織的な別のモノが動いている・・」刑事A(息をはずませ)「何かって?日本以外の・・外から」 刑事B「ああ、ゴジラが動いて消えたんだ」と2人はとある映画館の前で立ち止まる。
c ●映画館の入り口。刑事2人入ろうとドアに手をかける。中からガードマンらしき男が現れ「だめです、今閉鎖して入れません」と手で制する。 刑事B「我々は非常事態特務捜査官だ」と令状を見せる。ガードマン「あ、失礼しました」とドアを開ける。●劇場内(うす暗い)刑事B(叫ぶ)「いたぞ!あの中だ」刑事A「えっ中?」
2人はスクリーンの前に立つ。2人の手がスクリーンに触れそうになった瞬間、2人の体が吸い込まれるようにスクリーンの中へ消える・・

◆『相棒はサイボーグ犬』 ●倉庫街の一角(夕暮れ)男2人がヒソヒソと話している。
警察官が来て2人に何やら報告すると、その場を離れていく。
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刑事A「サンタに変装か、いったいホシはどこへ行ったんだ?」刑事B「今年は相棒にサイボーグ犬を連れてきたのに、 なかなか見つかりませんね」刑事A「もしかしてホシは空からか?」と刑事2人は空を見上げる。刑事B「ああーあそこだ」と指さす先の屋根、その屋根から屋根へ飛び移るサンタ姿のホシ。
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その時、ワンワンと吠えるサイボーグ犬。刑事A「おい、サイボーグ犬追え、飛べ飛べ」
刑事B「だめだ、この相棒犬は飛べません!」刑事2人走っている。
刑事A(走りながら)「くそー、飛べないのかよサイボーグ犬だろ」と悔しがる。
t 2人の刑事、走り疲れて。
刑事A「今年も逮捕できずか、あーあ
サイボーグ犬にジェットエンジンとか付けられないのか」
刑事B「今開発中の飛べるサイボーグ犬が一体できてるらしいです」
刑事A「なんだよそれを連れてこいよ、
ホシは空飛べるんだぞ」
c ●夕陽に染まる倉庫街、刑事2人が帰って行く後ろ姿。
クリスマスツリーが夕陽にキラキラ光っている。

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